光を使った空間アートを基軸に活動してます。Hitomi Satoです。武蔵野美術大学にて建築を学んだ後に、同大学院にてScience of Designというコースへ進み、デザインとアートを横断するプロセスを踏む経験を積みました。現在は、それらの知識を活かし表現をしています。作品は、人の五感に響くよう現象を追求。その結果、材料の使い方が 独創的と言われています。ASIA DESIGN PRIZEに提出した作品「Light of Temple」は、寺院とアートが融合した建物です。本堂の天蓋は、約12mの吹き抜けとなっており、トップのガラス窓から自然光が差し込みます。そこに半透明の幕を覆い、見えないところに歪みを加えた反射板を設置、幕に大きな反射光が映し出されます。太陽の位置によって変化する光は、生き物のようであり、呼応してるかのようでもあり、寺院での新しい時間と空間の体験が生まれました。普段の制作では、原始人になったつもりで、モノの名前や使い方を忘れ、新たな魅力の発見を心がけています。
アジアデザインプライズを知り合ったきっかけは何でしょうか?
私の友人である音のアーティストが、身体の美しさを表現したアジアンビューティーな動画を制作し、ADPに受賞をしたことがきっかけになりました。
ADP受賞後、変わったことはございますでしょうか?
受賞した作品の実物を見に来らえる方が増えたのは、もちろん。さらに体験する方の興味や好奇心を掻き立てました。そうしたワクワクのような空気感というのは、受賞の結果を知らない方へも伝わっていくのでしょう。周囲の理解が増していると実感しています。モノづくりをしている側としては、とても嬉しいことです。そして、さらなる大きなことに挑戦させてくれる信頼を得たことも賞を取った後のひとつ価値です。
ADPの審査プロセスは公正に行われたと思いますでしょうか?
審査プロセスは公正と思います。 “エントリー”から“ショートリスト”といった段階を経ているので、評価されていることが分かりやすいと思いました。またショートリストの時点でも応援してくださっている方々へアピールできる証になり、モチベーションへ繋がりました。
アジアデザインプライズ2024への推薦文をお願い致します。
ASIA DESIGN PRIZEは、アジアらしさを感じられる場だと思います。というのも形の中に宿る振る舞いや言葉は、各国ごとに違いがありますが、共通の身体性や原体験のようなものが呼び起こされていると思います。その味わいを含みながら、どのようなモダンな表現になっていくか。時間・空間・感覚それらの美意識を世界で活躍されている審査員に見てもらうのは貴重なチャンスであり、また、他者の見せ方を学ぶ場にもなり、とても刺激的な時間になります。ここへの挑戦は、人の心にどういう風に訴えられるか。センスが磨かれ、自信へと繋がります。
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