審査基準や評価ポイントは何でしょうか。
評価基準は次の割合で構成されます。美的感覚(Aesthetics)が50%、独自性(Uniqueness)が30%、そして実用性(Practicality)が20%です。美的感覚が評価基準の多くを占めているのは、美しさを創造する能力が第一だということです。もちろん独自性や実用性を疎んじてはなりません。
受賞作品に求められる最も重要な要素は何でしょうか。
産業デザイン、空間デザイン、視覚デザインなど様々なデザイン分野において、新しい視点やアイデアで、アジアのデザインシーンをリードする熱く力強いデザインを求めています。
審査過程でのご課題や工夫している点は何でしょうか。
「公正な審査」を最大の価値と考えています。 審査委員長、運営事務局が審査に影響を及ぼすことはありません。3回にわたる審査プロセスで受賞者が決定されるシステムを構築しました。以下のように、世界で最も公正な審査システムと運営を目指しています。
・1次審査委員と2次審査委員を完全に分離することによる公正な審査。
・企業からのスポンサーシップを排除し、公正なルールで審査。
・審査結果マッチングパーセンテージシステムでより正確な審査ができる環境づくり。
・審査員のプロフィールをオンラインで公開し、透明性と信頼を付与。
アワードの影響力や意義について、ご見解をお聞かせいただけますでしょうか。
今日、私たちを取り巻く社会環境は非常に複雑で、自然災害や新型感染症、果てしない戦争が最前線にあり、人々の生活は一変しています。複雑化する社会において、課題解決や新たなテーマの発見にはデザインが必要であり、デザインへの期待はますます高まっています。ASIA DESIGN PRIZEは、デザイナーのみなさんが想像力と情熱のこもった作品を表彰することにより、さらなる挑戦と成功を応援しアジアデザインの未来づくりに期待します。
過去の入賞対象で、日本でも知られていそうな作品や審査時の評価されやすいデザインをお伺いさせてください。
審査時に評価されやすいデザインは特にありません。可能性を感じるデザインで、社会的問題解決を見据えて、一人ひとりが豊かで創造的に暮らせる社会の実現を目指せるような、そんな提案に期待します。
審査員として日本のどのような方に応募を期待していますか。
ASIA DESIGN PRIZEは、アジアを拠点とした優れたソーシャルデザインを発掘することを目的として2016年に創設されました。 そして今回も、中国、台湾、韓国、香港、東南アジアなどの若いデザイナーのエネルギー溢れる優秀な作品が数多く受賞し、アジアの若いデザインの力を実感したことをとても嬉しく思います。アジアデザインは新たな局面に来ています。特に若いデザイナーのみなさんは世界に目を向けて自分のデザインの力を問うてください。そして、ASIA DESIGN PRIZEの応募を機会にアジアの優秀なデザイナーたちと交流し、視野を広めて頂きたいと思います。
主管社デザインソリチームはアジアデザインプライズのすべてを盛り込んだ<ランディングページ>を製作しました。 アワード運営の哲学、募集要項、審査過程、そして受賞特典など、出品者が気になるすべての内容を1ページに盛り込みました。